胴体側にボール受けのポリキャップがあります。

この胴体内に使われているボール受けポリキャップは
パーツ1個で引き出し構造を実現しています。
かつ、八角形のメカニカルな形状をしているので、
アクション性と見栄えを両立させた、
とても優秀なポリキャップといえるでしょう。

しかし、ここをディテールアップしようとした場合、
かなりの難関になります。
関節ディテールそのものをポリキャップが担うという構造のため、
ここをディテールアップするためには、
ポリキャプそのものの形状を加工するか、
プラ製のカバーを付けなければなりません。
ポリキャップの形状を加工するとした場合、
ポリなので接着はできませんので、
せいぜい、削ったり彫刻したりという手段しかとれそうもありません。
プラ製のカバーを付ける場合、
そのカバーのプラの厚み分、ポリキャップを削るか、
胴体の赤パーツを削るかしないといけません。
また、もしプラ製カバーを付けずに、
ポリキャップそのものに塗装しようとした場合は、
プライマーで下地処理して塗装できたとしても
塗膜は弱くなりがちです。
以上のような事情から、
キットのボール受けポリキャップは使用せず、
新しく関節を作ることにしました。
本当は・・・めんどくさいから、
やりたくなかったんですけどね・・・ (^▽^;)(←めんどくさがり)
とりあえず、まずは左肩のみ実験的にやってみました。
まず、胴体前面パーツの中の、
肩近辺のダボをごっそり削ってしまいます。

削ったところです。

次に、胴体背面パーツの中の、
肩近辺のピンを削り取ってしまいます。

削ったところ。

次に、市販のポリキャップを使って関節を作ります。
使用したのはWAVEの「PC-03」。
「PC-03」の中の、ポリキャップ「B」を、このように加工します。

次に、ポリキャップ「A」の片方のピンを切り飛ばします。

ポリキャップ「B」と「A」を組み合わせます。

できた関節をキットの胴体に組み込みます。

これで終わりです。
胴体の前後パーツを閉じてみました。

このように、ポリパーツが奥まった位置にくるので、
厚みのあるプラ板でカバーを付けることができそうです。
試しに、3㎜プラ棒を挿してみました。

最終的に、肩装甲から生えている軸からボールを無くし、
このような棒状にして挿し込めばいいわけです。
右肩の関節はまだ加工していませんので、
キットのもともとのポリキャップのままです。

ここに、プラ棒を挿してみて、
左右の肩軸の差異をチェックしてみます。
上面から見たところです。
軸は左右ともほぼ同じ位置を通っています。

背面から見たところです。
ここでも、軸は左右ともほぼ同じ位置です。

以上のことから、
新造した肩関節を使用した場合でも、
キットのもともとのポリキャップを使用した場合と比べて
それほど大きな違いは出ないということになります。
見た目が大きく変わると困りますから、結果オーライです。
次に、軸の可動の検証。
軸を背中側に傾けてみました。

胸側に傾けた場合。

引き出し構造が生きています。
天側に傾けた場合。

地側に傾けた場合。

おおむね良好な可動範囲を得られているように見えます。
ただ、まだポリ隠しのカバーがない状態での検証なので、
実際にカバーを付けてみるとどのくらい可動できるのかはわかりません。
おそらく、可動範囲はせばまるでしょうけど・・・
せばまるだけならまだしも・・・
・・・可動できない、っていう結果だけにはなってほしくない(汗)
今後、カバーまで作って、それがうまくいけば、
他のHGUCのキットでもこの構造を転用できるということになりますね。
それほど難しい改造でもないので、応用範囲は広い・・・かな?
それもこれも、カバーがうまくいけば、ですが(笑)
ちなみに、今回のこの可動軸の構造ですが、
ヒントになったのはHGUCガンダムの肩の構造でした。
以前、ガンダムの胴体を流用してジムを作ったのですが、
そのときの経験が役立ちましたね。
- 関連記事
-
-
見た目、あまり進んでいない・・・(ジムII) 2014/07/04
-
じわじわと進行中(ジムII) 2014/05/26
-
肩関節の新造・・・の途中です (ジムII) 2014/05/04
-
またまたシリンダーの修正!(ジムII) 2014/04/17
-
腰回りの形状変更(ジムII) 2014/04/12
-