で、こんな感じに切り欠きを入れました。
外部から目立たなくするためには、この切り欠きの位置が重要です。
少し斜めに切り込んで行くのがミソ。

加工前のパーツの、赤く塗ってある部分を削り取ります。
軸穴よりも少しだけ幅が狭くなるように削り、
関節軸が通るための通路を用意するわけです。
↓組み立てる際は、こんな感じで、コの字の部分に軸を押し込みます。

軸が通過する際、切り欠きのコの字がかなり押し広げられますが、軸が通過した後、
パチンって小気味よい音とともに、パーツはもとの形状に戻ります。
普通のスチロール樹脂だと割れちゃいそうですが、
ABS樹脂はけっこう弾力があるので、軸が通過するのです。
とはいえ、実際にやるとき、破損しそうで怖かったですが。(^_^;)
ただ、これができるのは、おそらく、溶剤で侵されていない状態の
「イキのいい」ABSの場合だと思います。
特に、エアブラシ塗装だと、溶剤で塗料をかなり薄めるので、
もしかしたら、塗装後は割れちゃうかもしれません。
試してませんので、あくまで推測ですが・・・。
一応、塗料を薄めずに筆で塗装した場合、ABSの弾力は維持されているようでした。
これは、ランナーにべたっと塗って乾かし、弾力を実験しました。
たぶん、大丈夫・・・だと思いますけど、
保障はできません・・・(^_^;)
↓ヒジを曲げたところです。

最初に言った「切り欠きの位置が重要」というのは、これのためです。
そう、上手に位置を決めて切り欠くことで、関節を曲げても、外から切り欠きが見えないのです。
↓足首の関節も、こんな感じで、ギリギリ見えません。

↓腕の前面も、足首関節は切り欠きが見えません。

ヒジ関節は、切り欠きに気づきにくい・・・
というレベルです。
厳密に言えば、オモテから見えている隙間こそが、
「切り欠き」なのですが、もとからそのような形状だったように
見えるので、ごまかせる・・・と思います。
ただ、この加工の問題点が1つ。
軸の保持ができなくなるので、揺すると、
理科室のガイコツ標本のように「カタカタカタ」と
足が揺れます。(笑)
つまり、このままでは「自立できない」のです。(-_-;)
関節がきつくなるように、関節の穴に瞬間接着剤(瞬着)を塗るなどして、
テンションがかかるような工作をするとか、工夫が必要です。
ただし、「だったら、軸を太らせればいいじゃん」と、
瞬着を軸側に塗ってはダメですヨ。
だって、軸が太ってしまうと、せっかく作った関節の切り欠きを
軸が通過できなくなりますから・・・。(^_^;)
それと、僕の場合、瞬着ではなく「マスキングテープ」を
関節の穴の内側に貼る予定です。
マスキングテープって、ポリキャップみたいに表面が絶妙に滑るんですよ。
軸受けにはもってこい。
粘着力も劣化しにくいので、圧がかかる軸受けに貼れば、
半永久的にそのままくっついているはずです。
なぜそんなことが言えるかというと・・・、
うちの壁に、紙をとめるために貼ったマスキングテープ、
はがしてみたら、粘着力がそのままだったんですよ。
7年前に貼ったんですけどねぇ。(^。^;)
ってことがあって、マスキングテープ作戦を思いついたというわけです。
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