プロッタ「Craft ROBO(CC330-20)」を購入したのですが、
今まで一度も使用したことがありませんでした。
メーカーではプラ板がカットできるとは一言も言っていないので、
設定など試行錯誤しなければならなそうで、面倒な気がしていたので・・・。
でももったいないので、覚悟を決めて使ってみようと思い、
今回、Illustrator10に
「Cutting Master 2 for CraftROBO 1.88」プラグインを導入して、
タミヤ0.3mm厚プラ板をカットする実験をしてみました。
エバグリのプラ板の方が柔らかくてカットに向いているのですが、
失敗してもいいように、どこでも入手できそうなタミヤ製で実験。
カットの速度を最低の「1cm/s」にし、
同じ大きさの四角を、
刃の圧力と、なぞる回数を変えながらカットしました。
これがカットの結果です。
(▼クリックで拡大)

ちなみに、その設定方法ですが・・・
Illustratorのメニューで、
[ファイル(F)]→「Cutting Master ROBO 2」→「カット・プロット」を選択すると、
「カット・プロット」ウィンドウが表示されます。
(このときネット経由でユーザー認証が行われているっぽい?)
次に「レイヤリング」タブをクリックし、
「ドライバオプションを有効にする」にチェックを入れると
速度(刃の移動速度)、カット圧(刃の圧力)、パス回数(ラインをなぞる回数)
を設定できます。
以下、写真の四角に書き込んだ番号と切断内容です。
※左側の結果から順に説明しています。
「1.10.10」
カット圧:10 パス回数:10
どの辺も切れていない。
ただ裏から見ると筋が見えるのでもう少しで切れそう?
「1.20.5」
カット圧:20 パス回数:5
どの辺も切れていない。
上、左、下の辺はあと少しで切り離せそうだが、
右辺は裏から見ても筋さえ見えなかった。
「1.10.15」
カット圧:10 パス回数:15
右辺だけ貫通していた。
他の三辺ももう少しで切り離せそう。
「1.10.20」
カット圧:10 パス回数:20
右辺と下辺が貫通。残りの二辺もあと少しで切り離せそう。
ただし右辺が少し(百分の数ミリ?)だけ幅広になった。
20回もなぞったので、わずかなブレが生じた?
「1.20.10」
カット圧:20 パス回数:10
左辺と下辺が貫通。残りの二辺もあと少しで切り離せそう。
ただし右下の角に極わずかな(0.02~0.05mm程度)欠けが見られる。
高めの圧により無理な力がかかって欠けたのだろうか?
「1.15.15」
カット圧:15 パス回数:15
数値的に、上記「1.10.20」と「1.20.10」の間をとってみた。
右辺と下辺が貫通。残りの二辺もあと少しで切り離せそう。
「1.10.20」のようなわずかなブレもなく、
「1.20.10」のようなわずかな欠けもない。
以上の実験結果から、
現時点では一番最後の「1.15.15」、
つまり、カット圧:15 パス回数:15 が良さそうです。
ただし、最初に述べたように、
これらはタミヤの硬めのプラ板を使用し、
切断速度「1cm/s」の場合の結果です。
他の素材、速度を変えれば、当然結果は変わってきます。
また、今回は、単純な形状を綺麗に切り抜く、ということに
主眼を置いて実験していますので、
細かな形状だと別の問題が出てくる可能性もあります。
そのうち、何らかの失敗をして、
レポートできるかもしれませんね。(^_^;)
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