伸びがいいのと、ラッカー下地を侵食せず、かつ、はみ出しを拭き取れるから。
同じような使い方ができる蛍光塗料があれば、
小さなセンサーの塗装に使えるのではないか・・・(はみ出したら拭き取る)。
そんな考えから、塗料を探してみました。
ラッカー系の下地を侵食しないという点で考えれば、
エナメル塗料と水性塗料が思いつきますが、
タミヤエナメルにもクレオス水性にも蛍光色はなく。
(クレオス水性は昔はありましたけど現在は製造中止らしい)
ネイル用の塗料がエナメルなので、それを使えば・・・
とも思いましたが、店頭で蛍光色を発見できず。
(ラメ入りはたくさんあったんですけどね・・・)
そこでネットで「エナメル 蛍光」で調べたところ、
東急ハンズのネットショップ「ハンズネット」で
「ニッペ 水性エナメルミニ蛍光」を発見しました。
エナメルの蛍光色なら文句なしです。
しかし、気になる点が・・・
念のためニッペ(日本ペイント)のホームページで
商品を調べてみたのですが、
「水性エナメルミニ」シリーズのラインナップの中には、
蛍光色がないのです。
蛍光色があるのは、「水性蛍光塗料」シリーズらしいのですが、
この塗料名には、「エナメル」の文字がない。
エナメルなのか、水性なのか、
はたまた両方の特性を持っているのか、
そもそもラッカー塗料の上から塗って、
下地を侵食せず、かつ、拭き取れるのか?
疑問を抱きつつも、
買い物帰りに寄ったホームセンター(ムサシ)に
「水性蛍光塗料」が売ってましたので、
やってみなくちゃわからん!とばかりに買ってきました。
これがその「水性蛍光塗料」です。

裏に書かれた成分を見ると・・・

「合成樹脂(アクリル)、顔料、水」とあります。
これはやはり・・・エナメル塗料じゃなくて、
正真正銘の水性塗料か?
とにかく、さっそく実験開始。
ランナータグに
エナメルとラッカーの黒を塗って、
乾いたらその上に「水性蛍光塗料」を塗布。
乾燥後、エナメル溶剤で拭き取りました。

左の黒がタミヤエナメル、右の黒がクレオスMr.カラーです。
エナメル溶剤で拭いた場合、
プラ地の上に直接塗った蛍光塗料は拭き取れましたが、
黒塗料の上に塗った蛍光塗料は拭き取れませんでした。
予想では、エナメルの黒の上に塗った部分は、
黒ごと拭き取られると思っていたのですが、
意外にも蛍光色も黒も拭き取れませんでした。
これはつまり、
エナメル溶剤でエナメル黒が溶けるはずのところを、
「水性蛍光塗料」が保護膜となって邪魔していた、
ということになります。
「水性蛍光塗料」が重なっていないエナメルの黒は
もちろん拭き取れましたので。
そして、プラ地に直接塗った蛍光色が拭き取れたのは、
単に塗膜の食い付きが弱かったためと考えられます。
ちなみに、「蛍光」の効果を試すため、
紫外線LEDを照射したところです。

部屋を暗くして撮ったのでブレまくりですが、
紫外線を反射して発光しているように見えると思います。
ただ、この塗料は蛍光ピンクなのですが、
発光色はオレンジ寄りになるようですね。
さて、ハナシを戻しまして・・・
水で薄めることができ、かつ、エナメル溶剤に溶けないということは、
やはり「水性蛍光塗料」は、
名前の通り普通の水性塗料ということですね。
ということは、水性塗料用の溶剤で拭き取れるはずです。
・・・で、
試しにクレオスの水性塗料用溶剤で拭いてみたところ・・・

大正解。
下地のラッカー黒もエナメル黒もそのままで、
蛍光塗料だけ拭き取れました。
エナメル黒のほうは、塗膜が弱いため少し黒も剥げましたが。
「水性蛍光塗料」という商品名を信用するなら
水性溶剤で溶けるのは当たり前のことなのですが、
そもそも最初に見つけたハンズネットで
「水性エナメルミニ蛍光」とあったのが混乱の発端。
たのみますよ、東急ハンズさん。商品名は正確にね。( `д´) =3
・・・と、ハンズネットで買ってもいないのに
勝手にひっそりクレームを残しつつ、結論。
ラッカー系塗料の上から「水性蛍光塗料」を塗って、
はみ出した部分を水性塗料用溶剤で拭けばヨシ。
ま、「水性」ってことがわかってしまえば、
あたりまえの結論なんですけどね・・・(^_^;)
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これは勉強になりました
UCモードのスミ入れに使い、LEDを使用すれば
面白いディスプレイができそうですね(^^)
ありがとうございます。
ただ、実は水性塗料を溶剤で拭き取ったのは今回が初めてなので、
(普通に塗り重ねるだけなら何度もありますけど)
水性溶剤がラッカー系塗料をまったく侵食しないのか、
ちょっと自信がありません。
(今回見た感じでは侵食はほぼしていないと思いましたが・・・)
ですので、念のためご自身でも試されてからの使用をお奨めします。
僕も実際に製作物でやってみたいと思いますが、塗装はまだ先なので・・・
ですが、その折にはまた記事にしますね。
(その前にどなたか先に実践されるかもしれませんが)
僕は色好きなんで、混色、調色で頑張ってたりしますが、金銀、蛍光色なんかの特色は作れませんから探すしかないですもんね。
完成楽しみにしてますねぇ
僕は色を造るのが苦手で・・・(^^;)
数回チャレンジしたことはあるのですが、
うまくいきませんでしたので、あきらめました。
しかも造った色が足りなくなったらどうしよう、
などと問題が起きる前から心配する性分なので、
市販されている色をそのまま使っています。
またその性分ゆえ、いつも同じ色を余計に買ってしまい・・・
結局まるまる一瓶未使用ってことが多いです(ーー;)